■■■■■BOOGIE★WOOGIE今後の公演■■■■■

「BW☆VS.」 (劇団BOOGIE★WOOGIE) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

2012年02月01日

レッドライン徒然話 続き

Decade02.jpg昨日、書ききれなかったお話を少し。
4年前にレッドラインという作品を書き終えて、いや実際は芝居を見終わってなんだけど、ふと思いだしたことがあったのです。




それはこの本のこと。


別に宣伝じゃないんだけど。
新井素子さんの「ひとめあなたに…」という小説。
ご存知ですか?

僕はこの本を大学二年、二十歳の時に読みました。当時演劇系の雑誌か何かに掲載されていたエッセイに「芝居をやっているものはこの小説を読むべきだ」って書いてあったんです。誰がそう書いたかは忘れました。確か有名な劇作家さんでした。
ただ新井素子という作家さんには興味があったので「そうか芝居をやっている人間は読むべきなのか、じゃあ読もう」とその足で本屋に行って購入したのです。

あらすじはね、調べてくれればいいんですが。
簡単にいうと、一週間後に隕石が落ちてきて地球が滅亡しちゃうという設定の中、一人の練馬に住んでいる女の子が別れた恋人にもう一度会いたいと思って、元恋人の住む鎌倉まで歩いていく。その途中で滅亡を前に常軌を逸した女性や、自分の世界から抜けられなくなってしまった女性などかなりホラーチックに描きながら、そんな女性たちと出会うことによって徐々に主人公の女の子が成長していき、そして最愛の人と出会い…
多分そんな話。
1981年刊行なので、僕が読んだ時はすでに10年近く経っていたわけで、今は30年経ってしまってますねえ。一時は絶版だったのですが、最近復刊されてたようです。年月がたっても充分に面白いです。
独特の文体からライトノベルの元祖みたいな言われ方をされていますが、バリバリのSF作家だし、けっこう重い話もかいてらっしゃいます。この小説を機に新井素子さんは読みまくったなあ。グリーン・レクイエム(これは傑作)とか絶句とかネプチューンとかラビリンスとかおしまいの日とか…
時たま表紙がかの吾妻ひでおさんの表紙だったりしたので、男は買いづらいなあと思ったりもしたのだけど… その辺の話を書き出すと止まらないので…

で、何でしたっけ?
そうそう「ひとめあなたに…」

この小説をなぜ芝居をやっているものは読むべきだってその時劇作家さんが書いたのか、当時の僕はわかりませんでした。
ただ面白い作家さんを見つけた〜というだけだったのです。

その後十数年たって、僕はその真意がやっと分かった気がしたのです。そのきっかけがレッドラインです。
「ひとめあなたに…」は地球に隕石が落ちてきて一週間後に滅亡するという大きな設定をしながら、政府だの科学者だのNASAだの、いわゆる国家や世界の話が出て来ません。アルマゲドンみたいに命をかけて隕石をなんとかしよー!という話も出てきません。
マクロの設定はドデカイのに、話は女の子が鎌倉まで歩いて行くというとってもミクロな話なわけです。
つまりですね、芝居ってのはそういうものだろと。
いかにマクロな設定でミクロな話をやるか、それこそ演劇・芝居の見せ方じゃないかと、そう思ったわけです。
レッドラインだって、本当にあの設定でマクロな話を書こうと思ったら世界中を巻き込まないと成立しません。日本が本気で内戦なんて起こしたら、ギリシャ危機どころじゃないです。当然、米中韓露の四国は介入してきますし、やれ政府だ自衛隊だ金融経済危機だと、とてもじゃないけど演劇でやるスケールでは収まりません。演劇が出来るのはそういう設定をしておきながらミクロにミクロに狭めて行って、最終的に相原さん家の居間という小さな空間で大局をみせることなのです。
逆に言うとそれこそが芝居の醍醐味なわけです。

きっとあの時の劇作家さんは、そういうことが言いたかったのではないかと、ふと思ったのです。演劇でできること、演劇でしかできないことというのがある。それを見極めないと大やけどをするよって。(もしかしたらすでにそのエッセイの中にそんな答えが書いてあったのしれないんですけどね…そういうのは全部忘れてます)
奇しくもレッドラインは「ひとめあなたに…」と同じような構造で書いていたのです。
そういう意味では「ひとめあなたに…」はとても演劇的だし、レッドラインも演劇的なんだなと改めて思ったわけです。

うーむ、レッドラインはいい作品ですよ。
ですので、チケットはお早めに、ね。
http://www.gekidan-boogiewoogie.com/decade/index.htm

そうそう、最後に。
「芝居をやっているものは新井素子の「ひとめあなたに…」を読むべきですよ」




posted by @saya at 13:25| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月31日

レッドライン徒然話

Decade_01.jpgひょんなことから4年ぶりにレッドラインという作品が日の目を見ることとなった。
この作品のテーマのひとつが「国境」である。4年前のパンフレットにも書いたことだが、当時僕はベルギーとオランダを旅するという内容のバラエティ系のテレビかDVDを見ていた。この二つは別々の国でありながら、国境がとてもゆるい。日本で言えば県境のような感覚なのである。普通に買い物かごぶら下げてベルギーからオランダに歩いて行ったりする。
実はレッドラインさながらで家や店のど真ん中に国境があったりするらしい。
http://www.cafeglobe.com/news/worldnews/wn20070420-01.html
この辺を読むととても面白い。

一方アジアや中東では国境での争いが絶えない。隣の国へ行くのに命がけだったりもする。

翻って、日本。
地続きの国境というものがない。歩いて隣の国へいくなんて感覚は持っていない。
じゃあもしこの国に国境ができたら…
歩いている時、ふと目の前の国道を見ていてそう思った。あの中央分離帯(センターライン)から向こうに行っちゃダメだと急に言われたら…
自分の家に帰れないなあと。これはコメディになるのではないかと。
そういうわけで仮の「センターライン」というタイトルで物語を作り始めたわけである。

作品はお陰様で好評を持って受け入れていただき、お客様の中からも「レッドライン」の話題が出てくることもあり、忘れられていないんだなあと、そういう意味では幸せな作品だなとずっと思っていた。

それから数年後、この国に本当に「この先に行っちゃダメ」なんていうラインが引かれるとは思わなかった… 福島である。
帰りたいのに帰れない辛さは、きっと僕ごときには分からないほど辛く重いものだろうと思う。「絆」というのが、去年を表す一文字言葉だそうである。
実はレッドラインのもう一つのテーマは「親子(兄弟)の絆」である。セリフにも絆という言葉は入っている。
福島のことを知った後で書いていたらレッドラインは全然違う作品になっていたと思う。ラインを巡るドタバタをコメディ調で描いたことは、4年前ということでご容赦願いたい。ただ、物語の本質は国の都合やミスでどんなラインや壁ができようとも、人の絆や血の繋がりは絶対に切れはしない、国が一つになれなくても人間同士は一つになれるはずだということ。そしてその思いは物語上の架空の日本だけではなく、本当の日本、そして世界中の国々に伝わるはずだと思っている。

もし4年ぶりに見る方がいるなら、きっと初演とは違う思いを抱くと思う。それは役者や演出が違うからではない。当たり前かも知れないけど4年前とは確実に日本が違っているからである。
初めて見る方もいるだろう。もし心のどこかで今の日本を思いながら見てもらえたら、面白いドタバタコメディだけではない、もう一つのレッドラインという作品の姿が見えるかも知れない。

今だからこそ見てもらいたい物語だと、強く思っています。
http://www.gekidan-boogiewoogie.com/decade/index.htm




posted by @saya at 15:19| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月27日

KING

カップヌードルの「KING」というサイズがあった。
大きい〜♪

どれくらい大きいか10円玉と比較してみた。
DSC_0057.JPG

わかりづらい・・・

大二郎と比較してみた。
DSC_0058.JPG

大二郎の顔が大きすぎて、もはやKINGの存在感すら危うくなっている。

僕の驚きが伝えられず残念だ・・・



posted by @saya at 13:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする